自然エネルギーの利用~パッシブ換気システム~

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自然に逆らう時代はもう終わり~パッシブ換気システム
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最北の大地に住まう私たちは、自然の厳しさから身を守らねばなりません。
多くの知恵と技術がエネルギーを生み出し、寒さ暑さを防いでくれました。
そしてこの本当の”省エネルギー”時代、自然に逆らい人間のエゴを押し通すより
既存の技術を、自然の力で後押ししてもらう事を、私達は考えました。

パッシブ換気システムとは

パッシブ換気システムは、
北海道の建築技術者たちが考案した、 住宅建築のための新しいテクノロジーです。
「暖かい空気は上昇する」 この皆さんご存知の自然の力利用し、
暖房に使われたエネルギーで換気を行うものです。
室内の暖かく軽くなった空気の浮力を利用し、室内を循環し終えた空気が、住宅の屋根などに設置された排気筒から排気されます。
その分、地中埋設管などを通し新鮮な外の空気が床下に吸気され、床下に設置した暖房機で暖められた新鮮な空気で家中をやわらかく換気します。

パッシブ換気・床下暖房の10の効果

1・電気に頼らない換気システム
2・温度差による自然エネルギーで、壊れない換気システム
3・建物自体がダクトの為、メンテナンス(清掃)費用が極めて少ない
4・機械を使用しているので、送風騒音が少ない
5・温、湿度による開閉システムで、自動制御
6・床下に放熱機を配置することで、室内は広く使える
7・床下暖房で快適さが向上
8・床下で予熱することにより冷気感がなくなる
9・床下は常に乾燥状態で、耐久性が向上
10・アースチューブ、太陽熱利用など、自然エネルギーの利用が容易

 

パッシブ換気の条件と特徴

高断熱、高気密の完璧な構造が条件

住宅の断熱・機密性能を徹底的に図ることで、温度ムラの少ない暖房環境が実現します。
気密化を徹底することで、換気の入り口と出口が明確になり、換気経路や換気量を
コントロールできるようになります。

内外温度差が動力

暖かな空気は軽くなり上昇します。住宅内外の温度差によって生じる換気動力(煙突効果)を利用し、
床下を加温の為の空気のたまり場(チャンバー)にすることで、計画的な自然換気が可能となります。

バランスの良い換気

機械換気システムでは、空気の通り道ができて空気のよどみができ易くなります。
パッシブ換気システムは、空気の流れが従来の横の流れから縦の流れに変化します。
床下がチャンバーとして働くので、空気のよどみができにくい換気システムになります。

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パッシブ換気、床下暖房の設計の考え方

給気・床下構造詳細図はこちらをクリックしてください

 床下給気:新鮮な外気を床下に給気

・吸気の方法は、アースチューブによる給気(①、②)のほか、
壁から床下へ直接給気する方法があります。
・床下内部の給気口(③)は、外気温度が下がると自動的に適度に
閉まるため、過大な換気を防ぎます。

床下暖房:床下に置いた暖房機からの暖気循環で暖房

・床下のヒーターで暖められた新鮮な空気(④)が室内に流れ、
天井に設けられた排気口(⑤)に向かいます。
・床や間仕切り壁全体の表面温度が室温より1~2℃高く保たれ、
体感温度の快適性が向上します。
・床下が乾燥状態となるので、床下が腐る心配はありません。

自然排気:ホール等から直接排気

・排気筒(⑥)で屋根から直接排気するほか、壁付け、
断熱煙筒などの方法もあります。
・排気の口(⑤)は、室内の温度が下がると自動的に適度に閉まり、
換気量の調整をします。

 

パッシブシステムの研究開発について

パッシブ換気システムは、北大を始めとした研究機関と産業界との
タイアップにより生まれ 現在もなお、更に高度な研究と実用化が進められ、
数々の実験と現場検証により 効果が証明されています。
詳しくは NPO法人・パッシブシステム研究会の公式サイト をご参照下さい。

また、当事業所も含め、建築産業界では多くの施工を実用化し、 実績を得ています。
この取り組みに対しNPO法人で唯一、札幌商工会議所より
「北のブランド」の認定を受けています。詳細は下記リンクを参照下さい。

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道東地域の皆様へ

省エネルギーの環境共生型住宅「パッシブ換気住宅」を日高地域から道東地域
(パッシブ日高,十勝,北見,釧路ロード)で建てることができる体制が整っております。
当事業所(あとりえ ゆふ)でもご相談を承っております。

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