「省エネ」 という言葉の行く末

思えば、かなり以前からこの言葉は、時代の節目で使われてきました。

古くは1970年代のオイルショック。高度経済成長の日本に水を注す事態に、
反省と自戒の念から生まれた言葉です。

80年代、バブル景気の中この言葉はひとつのファッションとして使われました。
ある意味、この言葉が最も贅沢に使われた時代だったかもしれません。

90年代、地球環境問題、温室効果ガスの問題でこの言葉はまた動きます。
しかし多用される企業PRの文句に、実生活の”危機感”を感じ取られた方は、
もしかしたら、まだそう多くはなかったかもしれません。

2000年代半ば、原油価格の高騰がありました。景気後退、灯油の値上がり、
ガソリン価格の高騰。まさに生活者が”省エネ”を背中で感じた時期です。

そして2011年3月。
誰もがこの言葉を実態として背負わざるを得ない出来事が起こります。
それは、この北海道も 他人事ではありません。